今回は、「日本語教師」になる為の1つの方法である【日本語教育能力検定試験】についてご紹介します。
令和3年度の試験を初めて受験し、一発合格できました。
大金をかけることなく、合格することができたので、シェアできればなーと思います。
日本語を外国人の方たちに、教えてみたいなーと思われている方や、【日本語教育能力検定試験】に合格したいなーと思われている方の参考になれば嬉しいです。
【日本語教師になるには】
ボランティアやオンラインで教える場合は、資格が必要ありませんが、今後色々な場で活躍したいと考えている筆者なので、どうにかして資格を得たいと考えました。
それに、今後「公認日本語教師」という国家資格化するのではないか???という話も出てきていたので、とりあえず今のうちにトライしておこう!と決ました。
2022年3月時点で、日本語教師の資格を取得するには下記3つの中から1つでもクリアしておく必要があります。
②日本語教育養成講座(420時間)受講
③日本語教育能力検定試験に合格
①は、既に全く違う学部をかなり昔に卒業しているので➡無理
②ざっと調べただけでも、50万円前後費用が必要だったので➡無理
③試験に合格すればいいだけなら、自分の努力次第➡これだ!!
要するに、筆者にとって、選択肢は、③しかありませんでした。(笑)
【日本語教育能力検定試験とは】
試験を受けると、決めたのは良いのですが、試験について全く知らなく・・・
はい。ググってみました。
簡単にまとめると、
・試験は、年に1回だけ(10月)
・3部に分かれていて、マークシートですが、リスニングや、作文の筆記試験もある
(90分・30分・120分の3部構成)
・まあまあの受験料がかかる
・結構難しいらしい(合格率25~30%くらい)
なんだか、すでにやる気ゼロになりそうでしたが、とりあえず申し込みをしてしまえば、やる気になるだろうと、言うことで申し込みをすることにしました。
が・・・・問題多発!
というか、文句多発!
【受験の申し込み方法】
なんとこの令和の時代に、受験の申し込みがネットで出来ない!
それだけではなく、昭和の時代ですか??って流れだったので、ご説明します。(愚痴ります)(笑)
●凡人社が発売している「出願書類付きの受験案内」を購入
定価400円
(筆者は、取り扱い店舗が近くになく、ネットで注文したので、送料込みで950円もかかりました。
●出願書類を手書きする
●受験料:14,500円を郵便局・ゆうちょ銀行で払い込む。
払い込み手数料:203円
(クレジットカードなんで使えないの??国は、キャッシュレス推進しているんじゃなかったけ???)
●郵便局の窓口から特定記録郵便で送る。普通郵便で送った受験願書は受け付けません。
(コロナ渦、わざわざ人と接してて・・💦)
第一種定形84円+特殊取扱特定記録160円
送料合計:244円
イマドキのネット社会に対応していれば、受験料の14,500円は仕方ないとは言え、
他の997円は、節約できたのに・・・
以前は、受験料はもっと安かったそうなので、ほんと痛い出費です。
こんなに掛かったので、絶対に合格しなきゃ!となったのです。
参考:
令和3年度 日本語教育能力検定試験 受験案内(出願書類付き)
出願期間:2021年7月5日(月)~8月2日(月)(消印有効)
ちなみに、筆者は、2021年7月12日に郵便局で手続きしました。
しばらくすると、はがきで受験票が送られてきました。
【購入したテキスト&費用】
冒頭でも述べたように、高額な費用が払えないので、420時間は問題外だったのですが、
出来ることなら、出費は極力抑えたかったので、有料で行われている短期間の対策講座やセミナー、作文添削には手を出さないと決めました。
それに、テキストも厳選したものだけを購入しました。
↑筆者が購入した6点
しかもメルカリを最大限に利用して・・・(笑)かなりのケチです。💦
①日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド
ほとんどの受講生が使用すると思われる教科書ですね。
筆者が購入した当時は、第4版でした。現在は、第5版が発売されています。
日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイドー第4版ー ヒューマンアカデミー著
3,520円(楽天ブックス)
②日本語教育能力検定試験 合格するための問題集
解説が充実しています。
CD付きで、聴解問題にも便利です。
記述式問題も豊富に載っています。
CD付増補版日本語教育能力着試験合格する
合格するための問題集ー増幅版・CD付きー アルク
2,200円(メルカリ)ほぼ新品
③過去問
問題になれる為、時間配分を練習する為にも必須です。
解説がなく答えしか載ってないのがとても残念です。
平成27年度 1,540円(楽天ブックス)新品
平成28年度 1,540円(楽天ブックス)新品
平成29年度 1,333円(メルカリ)ほぼ新品
平成30年度 600円(メルカリ)書き込み有
全部で6冊購入しました。
うちメルカリを利用して購入した中古品は、3つです。
筆者がここまでに払った金額は、
つまり、
26,630円だけで「日本語教育能力検定試験」に合格し
「日本語教師」の資格ゲットできました。
★追記★
後日メルカリで使用したテキストを販売しました。
商品販売代金(6冊)8,900円
販売手数料 890円
配送料 700円
販売利益 7,310円
筆者は、6冊のテキストを合計10,733円で購入し、7,310円で販売できたので、
テキスト代金は実質3,423円になった計算です。
つまり
で合格できました。
【各テキストの購入理由】
購入したテキストでもご紹介したように、
①教科書(1冊)
②問題集(1冊)
③過去問(4冊)
以上6冊を何故購入したのか、ご紹介します。
①教科書
「日本語教育能力検定試験」を受ける方で、420時間講座や、通信教育を受講していない方は、きっとほとんどの方がこの教科書を使用すると思われます。
現役で日本語講師をされている方や、YouTube、ブログなどで情報を発信されている方たちもこちらの教科書を勧めてみえました。
実際に使用して、とても良かったです。詳細は、勉強方法の紹介の時に触れますね。
②問題集(1冊)
教科書を発売している出版社ではない所の問題集を購入しました。
違う問題の作り方や、説明を知りたかった事が大きな理由です。
また、この問題集は問題の数が沢山掲載されていて、多くの問題に出会いたい方にむいていると思います。解説が丁寧なのも大きな特徴だと思います。
次に説明する過去問は、解説が無いので、過去問に取り掛かる前にこちらで大まかな事をインプットする為に購入しました。
③過去問(4冊)
筆者は、令和3年度の試験を受験したのですが、普通なら最新の過去問の令和2年度や元年度を購入する方も多いかと思いますが、あえて、最新のものは購入しませんでした。
今まで様々な資格を取得しているのですが、
「通常前年出題されたものが連続で出る問題は少ない」
「最新の出題に関しては、ネット上で情報が沢山ある」
という2点の自分的考えから、ちょっと古い物を選びました。
ネットで情報収集していると、一番多い方で過去問10年分をやられた方が見えたのですが、
筆者は、4年分だけにしておきました。
下記の「Kindleunlimited」よりテキストサンプル確認出来ます。
【勉強方法】
購入したテキストでもご紹介したように、
①教科書(1冊)
②問題集(1冊)
③過去問(4冊)
以上6冊をどのように使用したのか、ご紹介します。
まずは、過去問をやってみる!という方も見えますが、全く分からない状態でボロボロになるのが、性格的にも合っていないので、まずは、
①教科書をひと通り読み、自分なりにノートにまとめました。
丁寧に書くというよりは(むしろ汚すぎですね💦)、イメージ化しやすい様に、文章を単語化していく感じでまとめてあります。
その後に、軽く得た知識で②問題集をやってみました。
その問題集に出てきた、用語などを①教科書で探して、蛍光ペンで印を付けました。
用語を①教科書で探す時に、「索引」が引きずらいので、
付箋で、あ・か・さ・・・と印を付け探しやすくしました。
これ、結構時間節約になります!
また、何度も問題として出てきているけれど、教科書の文字では分かりずらい所は、手書きで書き加えました。
その後、ようやく③過去問に手を付けました。
4冊購入したうちの、1冊はメルカリで書き込みありの中古品を購入しました。(安かったので・・)
しかし、この書き込みが結構役に立って、「あーこの人もこの問題で苦戦したんだ。」ってのが分かって良かったです。中古品の良さも知ってしまった筆者です。(笑)
ということで、書き込み有の過去問「平成30年度」を一番先に行いました。
やったら、先ほどの②問題集と同じように、出てきた用語などを①教科書で探して、蛍光ペンで印を付ける!を繰り返しました。
過去問4冊中、2冊は本番と同じように時間を計って行いました。
マークシートも用意し、えんぴつで本番の通りに行いました。
コロナ渦ということもあり、マスクをつけての受験だったので、家でも、マスクをつけて練習しました。(笑)
②問題集と③過去問を4冊行い、①の教科書を見直すと、大事な所には、蛍光ペンで印が付いている状態になっているので、再度最初のページから、①教科書を読みなおしました。
すると、始めて読んだ時よりも、点と点が結びついた感じで、流れで覚えることができました。
【聴解問題対策】
試験2の「聴解問題対策」は・・・
筆者は、問題1の上下の問題は、本番当日まで、無理でした。(笑)
正直に言うと、何も対策をしない始めの頃の方が、よく出来た気がします。(笑)(笑)
スマホにピアノアプリを入れて、ものまね発声練習などもやったのですが・・・
まねはできるのに、上記の折れ線グラフ状になると、さっぱりわからなくなってしまいます。
諦めも肝心!!
他を頑張ればいいやーーって自分に言い聞かせていました。(笑)(笑)
ちなみに、
試験当日も6問中5問も間違えました。💦💦 つまり1問しか正解していません。がーーん。
それでも合格できました!!
他の問題2からは、こちらの表を覚えてしまえば、良い感じでできるようになりました。
試験当日も、開始合図があったら、すぐにこの上の表を開いている所に書き込みました。
【記述式問題対策】
400字で、論述する練習をしました。
筆者は、英検1級も受験しているので、日本語と英語の違いはあるものの、論述的に書くのは
そこまで難しいとは感じなかったです。
文章の構成などに不安のある方は、添削を受けてみるのもアリだと思いました。
②問題集では約20個の例題があり、模範解答もあったので便利でした。
当日と同じようにできるよう、時間配分を考え、メモを取る所から、見直しの練習も行いました。
試験当日、見直しをしたら、「は」が抜けていたので、1段落消しゴムで消して、書き直しました。
段落は、しっかりとつけて、筆者のような場合でも困らないようにすると良いと思います。
【その他の勉強方法】
筆者は、お金をかけて、学校などに通うことが出来なかったので、インターネットを最大限、利用しました。無料で勉強できるって、本当に便利な世の中ですよね。
特にお世話になったサイトをご紹介します。
●過去問の解説で利用したサイト●
●日本語文法で利用したサイト●
●問題練習で利用したサイト●
無料で利用させて頂いて本当に感謝しています。
先生方ありがとうございました。
【合格通知】
合格の通知は、忘れた頃にやってきます。(笑)
筆者の場合は、クリスマスプレゼントになったので良かったですが・・・
ポストを開けると、大きな封筒に
「結果通知書」「合格証書」と書かれた茶色の封筒を発見しました。
これって、開封前に、どっちかすぐにわかるヤツです。
ドキドキもなにもないですね。💦
合格証と一緒に合格証明書の案内の用紙が入っていました。
合格証明書1通につき、1,000円かかります。
いつ、どんな場合に必要なのかもよくわかりませんでしたが、
とりあえず、和文1枚、英文1枚、合計2枚、2,000円+振込手数料220円かかりました。💦
使う時がきたら、また追記したいと思います。(笑)
【まとめ】
今回は、【日本語教育能力検定試験】に独学で一発合格できた方法をご紹介しました。
特にお金をあまりかけたくないなーと思っている方や、講座やセミナーなどを受けないで自分のペースで学習したいと考えている方の参考になれば嬉しいです。
筆者は、出来れば節約派なので、お金をかけずに「日本語教師」の資格を取得できて良かったです。
①出願費用合計 15,897円
②テキスト・過去問購入合計金額 10,733円
①+② 26,630円
合格証明書費用 2,220円
★追記★
後日メルカリで使用したテキストを販売しました。
商品販売代金(6冊)8,900円
販売手数料 890円
配送料 700円
販売利益 7,310円
筆者は、6冊のテキストを合計10,733円で購入し、7,310円で販売できたので、
テキスト代金は実質3,423円になった計算です。
つまり
①出願費用合計 15,897円
②テキスト・過去問購入合計金額 3,423円
①+② 19,320円
合格証明書費用 2,220円