いまさら聞けない「単利と複利の違い」や資産運用の基本!

その他
スポンサーリンク

資産運用は長期運用で複利の力を最大限に利用する!という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?

身近な定期預金でも、単利よりも複利の方がお得だと理解している人が殆どだと思います。

複利の方が良いことはわかっていても具体的に理解できていない人もいるのではないでしょうか?

資産運用の基本でもある単利と複利を説明を説明します。

1.人生の三大支出に備える知識

2.資産運用の基本!単利と複利の違い

3.資産運用の基本は複利効果を利用した長期運用

4.資産運用の基本!貯蓄・投資・投機の違い

 

【人生の3大支出に備えるには預金だけでは難しいのが現実】

人生の三大支出というのは一般的にマイホームの購入と維持にかかる「住宅費用」、子どもの教育にかかる「教育費用」、自身や配偶者の老後にかかる「セカンドライフの費用」の3つを指します

人生の三大支出の基本や「住宅費用」「教育費用」「セカンドライフの費用」について説明をしていきます。

実際にかかる費用に個人差はありますが、必要になることは確かな費用です。

スポンサーリンク

人生の三大支出とは?

人生の三大支出とは、一般的に「住宅費用」「教育費用」「セカンドライフの費用」のことを指します。

インターネットなどで調べるとこれらの費用は一般的にかかる平均費用はわかりますが、そもそも平均費用と自身に必要な費用とは異なるはずです。

最初に始めることは、三大支出にかかる費用を自分自身で計算することです。

平均額を目標にする人もいますが、生活環境には個人差があることを理解する必要があります。

個々の生活水準や収入にもよりますが、給与所得や事業所得だけで三大支出をまかなうのはなかなか大変なことです。

普通預金や定期預金などを併用しても、以前のような金利が望めない現状では厳しいのが現実になります。

三大支出と言われる

「住宅費用」

「教育費用」

「セカンドライフの費用」

を順に説明していきます。

その後、自分自身が必要な金額をシミュレーションすることをオススメします。

 

住宅費用

人生の中でもっとも高い買い物と言われるのが、マイホームの購入です。

マイホームの購入費用は購入する物件によって異なりますが、新築だと3,000万円~5,000万円くらいはかかるのが一般的です。

この他に諸費用としてマンションだと3%~5%で、戸建てだと6%~10%程度かかると言われています。

また、住宅の多くはローンを用いるので信用問題や手元準備金も必要です。

住宅費用の諸費用には以下のようなものがあります。

・不動産の登記費用

・住宅ローンの手数料

・仲介手数料

・火災保険料

・固定資産税

・維持管理費(戸建て)

・修繕積立費用(マンション)

必要な費用は購入する物件によって異なりますが、事前に金額を計算しておくと資産運用の目標額の設定が明確になります。

手数料の利率は数%ですが、高価な買い物なので思っているよりも高額になるので注意が必要です。

 

教育費用

お子さんのいる家庭だと教育費用も大きな費用として考える必要があります。我が子に満足できる教育を受けさせたいのは、殆どの親が望むことなのでできるだけ蓄えておきたいものです。

教育費用の問題点は、住宅費用やセカンドライフの費用と異なり比較的早い段階で訪れるだけでなく継続してかかる費用です。

住宅購入資金やセカンドライフの費用のように目標額を設定するよりも、現時点の収入アップと先々の教育資金を考える必要があります。

教育費用もお子さんの通う学校によって異なりますが、小学校から大学までだと約1,700万円~約2,500万円かかると言われています。

この概算には習い事や塾の費用も含まれていますが、進路によって大きな開きがでるのが現状です。

小学校から大学まで国公立で大学が文系であれば最も費用は抑えられますが、中学校から私立で大学も私立理系となると上限以上になることもあります。

もちろん大学には奨学金制度や国の教育ローンなどもありますが、できるだけ教育費用として用意しておきたいものです。

 

セカンドライフの費用

住宅費用や教育費用はすべての人にかかる費用ではありませんが、セカンドライフの費用(老後費用)は必要になる費用です。

老後に必要な資金は一般的に3,000万円といわれていますが、あくまでも目安にすぎません。会社員の人と自営業の人では異なりますし、生活基準というものは個人差があります。

月にどの程度の費用が必要なのかは、個人の考え方によるので必ず自分自身で計算することをオススメします。

老後にかかる具体的な費用はそれぞれの生活環境で異なるので平均金額で計算されることもありますが、実際に平均値の分布は参考になる数値ではありません。

あくまでも、自分の生活状況を理解したうえで計算する必要があります。同じ配偶者と2人での老後を考えている人でも月に20万円あれば良いと考えている人もいれば、30万円ないと楽しい老後生活はおくれないと考える人もいるはずです。

人生100歳時代といわれていますが、一応90歳で計算すると以下の金額が必要になります。

夫婦2人で60歳からの30年間で計算してみます。

月に20万円で生活できる夫婦

1ヵ月20万円×12ヵ月=240万円

240万円×30年間=7200万円

月に30万円で生活できる夫婦

1ヵ月30万円×12ヵ月=360万円

360万円×30年間=1億800万円

この数字は公的年金を計算にいれてませんので、会社員の方は退職金と公的年金を差し引くことができます。

一方、自営業の人は公的年金のみの対応のケースもあるので会社員の方とは必要な金額が異なるはずです。

 

【目的に応じて貯蓄が必要!資産運用の基本は複利効果!】

生活三大支出を考えると、現在の定期預金の金利だけでは充分な資産運用とはいえないのが理解できたと思います。

資産運用というとすぐに運用する商品に目を向ける人もいますが、まずは単利複利の違いを充分に理解することが大切です。

ここでは、資産運用の基本でもある複利について説明をしていきます。

単利と複利の違いを理解することは、資産運用の基本なので確実に覚えてほしいと思います。

単利と複利の違いとは?

銀行で預金をすると利息がつくことは、多くの人が知っていることです。

この利息を計算するときには、単利と複利の2通りの計算方法があることをあまり理解していない人も少なくありません。

・単利とは

単利は、預けた元本に利息がつく計算方法になります。100万円で利息が年利10%ならば、元本の100万円に10%の利息である10万円が加算されて110万円です。

2年目以降も元本に対して利息が加算されるので、利息分は100万円の10%である10万円が加算されることになります。したがって2年で合計120万円です。

 

・複利とは

複利は、元本と利息に対して利息が加算される計算方法になります。1年目は、単利と同じ100万円に対して10%の10万円が加算されて110万円です。

2年目は元本と1年目の利息の合計である110万円に10%の利息がつくことになります。つまり利息分は110万円の10%で11万円になるので、合計121万円です。

単利と複利ではこんなに違う!

単利と複利の計算をみてなんだ1万円しか違わないと感じた方はまだまだ勉強不足です。

便宜上2年目までしか計算しませんでしたが、10年、20年と年数が長くなるほど単利と複利には大きな差がでることになります。

仮に100万円を利息10%で、10年間と20年間預金したときの単利と複利の差は以下のようになります。

・100万円を10年間預けた場合(年利10%)

単利 1,000,000円→2,000,000円

複利 1,000,000円→2,593,742円

差額593,742円

※100万+(100万×10%×10年)=200万

 

・100万円を20年間預けた場合(年利10%)

単位 1,000,000円→3,000,000円

複利 1,000,000円→6,727,500円

差額3,727,500円

実際に資産運用で年利10%というのは現実的な数値ではありませんが、資産運用の基本でもある複利効果と長期運用をオススメする理由は理解できたと思います。

複利計算で覚えておきたい「72の法則」

資産運用をするのであれば、金融関連の有名な法則「72の法則」は是非覚えてもらいたい法則です。

この数字は単に運用益を計算するだけでなく、ローンなどの怖さも理解できる法則になっています。

「72の法則」は、金額が約2倍になる期間を計算できる便利な計算方法です。

この方法を知っていれば、様々な場面で応用させることができます。

・72÷金利(%)=おおよそ金額が2倍になる期間

先ほどの100万円を年利10%で預けたときの複利計算だと72÷10=7.2になります。つまり7年~8年で200万円になることが計算できます。

実際には7年間だと1,948,717円で、8年間だと2,143,589円なのでおおよその数値が正しいことが理解できると思います。

この計算ができればリボ払いなどの支払い方法の怖さが理解できるはずです。

例えば、

年利12%でお金を借りれば、

72÷12=約6年で2倍の借金となります。


72÷3%≒24年
72÷4%=18年
72÷5%≒14年4ヵ月
72÷6%÷12年
72÷7%≒10年
72÷8%≒9年
72÷9%≒8年
72÷10%≒7年
72÷12%≒6年
72÷14%≒5年

72の法則を少し応用すると

72÷おおよそ金額が2倍になる期間=金利(%を算出することもできます。

10年で倍にしたいのであれば、金利7.2%で運用する必要があるということです。

因みに、メガバンクの普通預金の金利が、0.001%程度なので、

72÷0.001%=7万2000年後になります。

 

【資産運用の基本は長期運用!複利の効果と運用の考え方!】

単利と複利の違いは理解できたでしょうか?資産運用をするうえで、多くの人が長期運用と複利の効果を伝えている理由がわかったはずです。

ここでは資産運用の基本でもある長期運用や複利効果を軸にした運用の考え方を説明していきます。ここからは具体的な資産運用の考え方につながるので参考にしてください。

資産運用の基本と複利の力

資産運用の基本は長期運用複利効果を最大に利用することが、成功率を高くするポイントです。別の機会に詳しく説明しますが、長期運用にはリスクを回避する目的もあります。

リスクというとマイナスイメージを持つ人も多いようですが、あくまでも予想できないことを指します。

つまり大きくプラスになることもあるが、マイナスになることもあるということです。

資産運用で長期運用を推奨する人が多いのは、リスク幅をできるだけ小さくすることと複利効果を期待するためです。

運用方法によって異なりますが、リスク幅が大きい運用方法ほど長期分散投資が理想になります。

複利の力は単利との違いで充分理解できたと思います。

従って同じ定期預金でも、複利で預けられるものがあれば利息に期待ができます。

資産運用はいつからはじめるのが理想なの?

資産運用を始める時期を気にする人がいますが、資産運用そのものはできるだけ早く始めるのが理想です。

もちろん収入や生活防衛資金など自分の家計を計算できることが最低条件になります。

近年は、学生の頃からお小遣いを使って資産運用をしているお子さんもいます。未成年の場合は親権者の同意が必要になりますが、少額からはじめられるのでオススメです。

社会人という立場で考えるのであれば、資産運用を始めるのはあくまでも家計でプラスがある部分だけというのが本音になります。

そのためには無駄を省く節約や副業などを利用する人もいますが、個人差があるので強くはすすめません。

また、住宅ローンなどは仕方がありませんが、キャッシングローンやクレジットカードのローンがある場合は、そちらを先に返済することをオススメします。

金利の高い借金がある状態で、資産運用をしてもメリットが殆どありません。

資産運用を始めるなら早い方が良いのはなぜか?

資産運用を始めるなら早い方が良いというのは、資産運用が長期運用と複利効果を利用するからです。

複利効果の期待値に関しては既に説明しているので、長期運用の魅力を説明していきます。

長期運用のメリットは、既に説明しているとおり複利効果リスク幅を減らすことです。運用方法にもよりますが、投資信託や株式といった運用方法は景気によって上下します。

近年だと新型コロナの流行時に株価が下がりましたが、このときに株を売った人は損をしてしまった人も多いはずです。

一方、ことときに購入や保有をしていた人は株価が上がったときに売却すればプラスになっていたことになります。

株価変動の予測は難しいですが、長い年月をみると右肩上がりになっています。もちろん、下落する時期もありますが、長期的にみれば確実にプラスです。

資産運用をするのであれば、早い方が良いというのはこのような意味もあります。

特に年齢が若い方が運用期間も長くできるケースが多いので、長期運用向きです。

 

参考:毎月3万を60歳まで年7%運用した場合

30歳から360カ月:元金1080万➡運用後36,599,130

40歳から240カ月:元金720万➡運用後15,627,800

50歳から120カ月:元金360万➡運用後5,192,544

参照:

 

【資産運用の基本を理解しよう!貯蓄・投資・投機の基本!】

資産運用のことを調べていると様々な運用方法や用語が登場します。

特に貯蓄・投資・投機といった言葉を頻繁に見かけるのではないでしょうか?

ここでは、資産運用の基本的な心構えと貯蓄・投資・投機の違いについて説明をしていきます。

資産運用は誰でも成功するチャンスがあると同時に、失敗する危険性もあることを理解しなければなりません。

資産運用のリスクを理解しよう!

資産運用のリスクとはマイナスのことではなく予測不能という意味です。資産運用に対する考え方や運用方法にも正攻法はあっても正解は存在しません。

ここまでにも説明しているように、資産運用は長期運用・分散投資が正攻法といわれています。

これは景気の影響や株価の上下にできるだけ対応をする考え方です。

長期運用と複利効果も既に説明していますが、リスクだけはマニュアルが存在しないので経験や分散投資で防衛するのが理想です。

運用商品によるリスク幅の考え方もあります。不動産投資や株式投資よりも投資信託の方が、安全性が高いといわれています。

また、国債や定期預金はもっとも安全性の高い資産運用であることも理解しておくべきです。

資産運用の貯蓄・投資・投機とは? 

資産運用の用語に「貯蓄」・「投資」・「投機」という言葉があります。

この3つの言葉の違いは明確に理解しておくことをオススメします。

貯蓄は、現金を貯めて蓄えるという意味です。

おそらく貯蓄の意味はすぐに理解できると思いますし、投資や投機とは根本的な考え方が異なります。

次に投資は、長期的に資産を運用して利益を得ようとする手段です。

一方、投機短期間で資産を増やそうとする手段になります。貯蓄は基本的に手元のお金が減らないことが魅力ですが、利率が低い傾向があります。

昔は金利が良かったので、貯蓄だけでも充分お金を増やすことができました。

投資や投機は共にリスクのある資産運用ですが、投資は長期的に運用することでリスク幅をできるだけ小さくします。投機は短期間の運用になるので、ハイリスクハイリターンが一般的です。

資産運用はあくまでも自己責任!

資産運用で一番怖いのは、運用している資金がマイナスになったときの対処方法です。

一時的な下落時にあわてて運用していた商品を解約してしまうような人は、リスクの高い資産運用には向いていません。

また、証券会社や銀行窓口ですすめられた投資信託などを購入して、損をしたときに文句を言う人もいるようですが、これも大きな間違いです。

確かに窓口担当のすすめる商品の中には、とてもオススメできないファンドをすすめてくることもありますが、

購入の最終的な判断は自己責任です。特に説明を受けなくても事前にリスクを理解していれば、購入の可否決定は決して難しくありません。

【まとめ】

資産運用の基本的な知識のひとつでもある、単利と複利の違いや長期運用をオススメする理由を説明しました。

資産運用は、長期運用・分散投資・複利効果を実行することで資産を増やせる期待が大きくなります。資産運用をはじめるときは、事前に基本的な知識を得てから始めることをオススメします。

タイトルとURLをコピーしました