今更聞けない「株式会社」の基本と株式の基本用語をわかりやすく解説!

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資産運用のなかでも投資信託と並んで人気のある投資方法に国内株式があります。

株価の値上がりだけでなく、配当金株主優待を目当てに株を購入する人も少なくありません。

国内株式の売買をするために、必須となる「株式会社」の基本的な知識を初心者向けに解説していきます。

 

【株式会社とは?株式会社の役割と仕組み】

資産運用の情報を収集すると「投資信託」「」を運用法にオススメする情報が多く存在します。

株初心者には株式会社の基本知識を理解することが重要です。

ここからは株式会社の役割や仕組みについて簡単に説明をしていきます。

この知識がなくても資産運用はできますが、知っていれば損はありません。

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株式会社とは?

株式会社という言葉は日ごろから耳にする言葉ですが、実際にどのようなものなのかを説明できる人は決して多くないのではないでしょうか?

「なんとなくわかっている」というのが現実だと思います。

株式会社は会社名(商号)に「株式会社」となっている会社で、自社の株式を発行している企業のことです。

発行している株を購入してもらい、集めた資金のなかから事業や社員の給料など会社運営に活用します。

株式会社の役割

株式会社は利益を自社事業の拡大に利用するわけではありません。

社員の給与をはじめ福利厚生などにも活用して、自社の社員の生活を守る役割があります。

株を購入した株主に対しても、利益や企業の状況に応じて「株主配当」や「株主優待」で還元するようにしています。

株式会社の仕組みと特徴

株式会社の基本的な仕組みはすでに説明しているとおり、株式を発行して集めた資金で自社の事業を運営していきます。

利益のなかから株主に対する配当金にも使用しています。

もともと会社というものは事業をおこなうために存在する組織のひとつです。

一般的に事業を以下のように分類して表すことが多くなっています。

第一次産業 農業・林業・漁業他

・第二次産業 工業・建設業・鉱業他

第三次事業 商業・サービス業
       金融業など第一次第二次以外の産業


株式会社は従業員(社員)の生活や株主の利益を守る役割のほかに、良い商品やサービスを提供する役割があります。

株式会社と合同会社の違いとは?

会社は「株式会社」「持分会社」に分類すると会社法によって定められています。

「持分会社」というのは、

・合同会社

・合資会社

・合名会社

が該当します。

ここでは、「株式会社」と「合同会社」の違いを簡単に説明していきます。

株式投資と直接関係はありませんが、副業で将来事業所得を検討している方には少し関係性があります。

  株式会社 合同会社
会社の
所有者と経営者
同じ
会社の所有者 株主 社員
代表者の役職
または名称
代表取締役 社員または
代表社員
意思決定 株主総会
にて決定
社員総会
にて決定
決算告示 必要 必要では
ない

<会社の所有者と経営者>

・株式会社

一般的に会社の所有者と経営者が別

・合同会社

一般的に会社の所有者と経営者が同じ

<会社の所有者>

・株式会社:株主

・合同会社:社員

<代表者の役職または名称>

・株式会社:代表取締役

・合同会社:社員または代表社員

<意思決定>

・株式会社:株主総会にて決定

・合同会社:社員総会にて決定

<決算告示>

・株式会社:必要

・合同会社:必要ではない

この他にも役員の任期や定款(ていかん)をはじめ設立費用などにも違いはありますが、一番の違いは会社の所有者は違うことです。

 

【株式と株主の基本知識を解説!】

株式会社の基本的な知識を説明してきましたので、ここからは「株式」と「株主」のことについて解説していきます。

株式や株主という言葉は、株式投資をする人にとって必須の知識になります。

株式と株主の基本!株式とは?

株式というのは、企業が商品やサービスを提供するために必要な資金を集める手段です。

株式会社の説明のときにも似たような表現をしていますが、株式はあくまでも手段のことを指します。

株式と株主の基本!株主とは?

株主とは、証券取引所などで売買されている株式に出資をして手に入れた個人または法人のことをいいます。

株主は株式を手に入れることで様々な権利を得ることができます。

株主になると得られる権利とメリット

上場している株式を購入して株主になると3つの権利といくつかのメリットを得ることができます。

得られる権利は、

「議決権」

「剰余金配当請求権」

「残余財産分配請求権」

の3つです。

 

議決権とは?

株式会社は、意思決定を株主総会で決定すると説明しました。株主になると株主総会に出席できる権利を得ることができます。

株主総会では会社の運営に関する内容や取締役の変更など会社にとって重要なことを決定する会議です。

株主は実際に参加をする場合と投票で意見を発することができます

剰余金配当請求権とは?

剰余金配当請求権は一般的に配当金とよばれている会社の利益の分配を得る権利のことを指します。

得られる配当金の割合は、自分の保有する持株数によって異なります。

 

残余財産分配請求権

残余財産分配請求権は株式を発行している会社が解散をするときに、解散処理が完了したあとの財産を持ち株数に応じて受け取ることのできる権利です。

一方、会社が倒産してしまったときの株主の責任は出資している金額になります。

 

【株式初心者が知っておきたい知識1「日経平均株価」「TOPIX」とは?】

当サイトがオススメする資産運用は、長期分散投資なので株式投資に関しても短期売買よりも中長期保有して配当金や株主優待を考えることを推奨しています。

ここでは、株式初心者が知って起きたい知識のなかから「日経平均株価」「TOPIX」について説明をしていきます。

日々株価を気にするのは精神的にも良いとは言えませんが、株の購入時期などを考えると覚えておきたい用語です。

日経平均株価とは?基本知識を解説!

日経平均株価は日本の株価指数でTOPIXと並ぶ数値になります。

東京証券取引所市場第一部に上場している銘柄のなかから、日本経済新聞社が225銘柄を選択しています。

日経平均株価は株価平均タイプで単位は円と銭になっています。

市場流通性の高い銘柄が選ばれる傾向があるので、株価が高い銘柄の影響を受けやすい数値です。

TOPIXとは?基本知識を解説!

TOPIXは東証株価指数のことです。

東京証券取引所市場第一部に上場しているすべての銘柄の時価総額をポイント制で表している数値になります。

基準になるポイントは、100ポイントで1968年1月4日の時価総額が該当します。

現在の時価総額を知る目安になりますが、時価総額の大きな銘柄が影響を受けやすくなっています。

日経平均株価とTOPIXの違いを理解しよう!

日経平均株価とTOPIXは基本的に同じように変動しますが、採用している銘柄が異なるので同様の動きをしないケースもあります。

日経平均株価株価の高い銘柄が影響を受けやすい指数ですが、

TOPIX時価総額の大きい銘柄が影響を受けやすいので双方の数値の動きを見るのも勉強になると思います。

 

【株式初心者が知っておきたい知識2 配当金や配当利回りとは?】

株式投資の魅力は大きく分類すると売買の差益を目的にする運用と配当金や株主優待を目的にする運用方法です。

もちろん両方考えて株式投資をする人もいますが、

株初心者は「配当金」や「株主優待」を目的にすることをオススメします。

ここでは、株式初心者が知っておきたい知識の「配当金」と「配当利回り」について解説していきます。

配当金を新しい株購入資金にすることができれば、効率良く運用できます。

配当金の基本知識

株式投資の魅力は株価の上昇と配当金や株主優待を受けとるときと言っても過言ではありません

「配当金」は株式を保有している銘柄(企業)に利益が出たときに利益の一部を株主に分配するお金のことをいいます。

勘違いをしている人もいますが、利益が出ているからといって必ず配当金が出るわけではありません。

また、配当金を受け取れる金額や回数も企業によってことなります。

国内株式の場合は、1年に1回の企業のほかに半年に1回や四半期に1回という企業もあります。

受け取れる配当金額は1株あたりの配当金と持ち株数で決定します

株式の配当金で勘違いしやすいことが購入のタイミングです。

国内株式で配当金を受け取るには「権利確定日」に株を保有している必要があります。

例えば31日が権利確定日の場合は、株の受け渡し日が2営業日なので平日だとしても29日に購入している必要があります。

休日がある場合は、さらに日数が変わるので事前に確認しなければなりません。

配当利回りの基本知識

配当利回りというのは、投資金額に対して受け取れる配当金の割合のことをいいます。

具体的な数値は以下の式で算出できます。

配当利回り(%)=

 1株あたりの年間配当金÷1株購入価格×100

本来は他の数値も購入の検討に利用しますが、配当利回りも購入の目安として多くの投資家が活用しています。

配当利回りには配当金と株主優待を合わせて考えることもありますが、基本的な算出方法は上記の計算でわかります。

※参考例

株価1,000円、 配当金1年で40円もらえた場合、

配当利回りは4%

(40円÷1,000円)

株価3,000円、配当金1年で100円

配当利回り3.3%

(100円÷3,000円)

株価2,400円、配当金1年で80円 

配当利回り3.3%

(80円÷2,400円)

上記の株価3,000円と株価2,400円では同じ配当利回り3.3%です。

配当利回りは株購入時の参考におススメです。

長期投資の必須知識!配当利回りは重要な「ものさし」!!

日本の個別株を資産運用に取り入れる場合は、株価の差益で利益を得る方法を軸に考えるケースと配当や株主優待を中心に株式投資をおこなうケースがあります。

株価上昇を期待した運用も中長期であれば良いですが、短期間で売買を繰り返すような方法はあまりオススメしていません。

もちろん、株の知識が豊富な人であれば可能性もありますが、初心者には難しいのが本音です。

配当を目当てに株を購入するときに重要な知識が、配当利回りを意識した株式投資です。

必ずしも高配当株が良いわけではありませんが、配当利回りは株式を購入するときの目安のひとつになります。

 

【株式初心者が知っておきたい知識3 高配当株と連続増配当株】

株式投資をするときに知っておきたい知識のひとつに、高配当株や連続増配当株を意識した運用方法があります。

ここでは高配当株と連増配当株について解説をしていきます。

効率よく運用をすすめていくには、欠かせない知識のひとつです。

高配当株の基本知識

高配当株とは利回りの高い株式のことで定義に決まりはありませんが、一般的に利回り4%以上が高配当株の基準になっていることが多いようです。

株主の立場で言えば高配当であることは良いことですが、必ずしも株購入の決め手にするのはオススメしません。

高配当株は一般的に4%以上の配当利回りの株式のことだと説明しましたが、実際に高配当株式をえらぶときの目安は3%~4%程度のことが一般的です。

もちろん、株式を選ぶ基準は他の要素も考慮する必要がありますので、配当利回りだけで判断をしてはいけません。

連続増配当株

高配当株と同じように、話題になりやすい用語が連続増配当株です。

連続増配当株の定義はありませんが、5年以上連続で増配を続けている企業をさすのが一般的になります。

連続増配を長年続けている企業は配当面での期待だけでなく、安定した業績を期待できる企業として考えられます。

長期保有を基本にする株式投資であれば、信頼できる企業探しの基準になります。

高配当株の企業は優良企業??

高配当株投資をオススメする情報もありますが、高配当株企業のすべてが優良株企業ではありません。

特に配当利回りが高すぎる企業は要注意です。

高配当株式には、以下のような危険性があります。

・近い時期に減配をする危険性がある。

・無配になる危険性がある。

高配当株式を推奨している情報の場合は、基本的に3%~4%程度の配当利回りの株式をオススメしているように思います。

良い高配当株式は、中長期の業績を判断材料に加えると見つけやすくなります。

連続増配当株は優良企業??

連続増配を続けている企業は株式投資の面で考えると優良企業だと判断できる企業になります。

すでに説明済みですが連続増配をしている企業の多くは、中長期の業績成長や安定感が期待できる企業です。

株式投資にはリスクがあるので100%ではありませんが、連続増配をしている企業の多くは株主への還元も視野にいれていると考えられます。

20年以上増配を続ける企業名と配当利回り10選!

<企業名 連続増配年数 配当利回り>

企業名 連続増配年数 配当利回り
花王 33年 2.50%
SPK 25年 3.15%
三菱HCキャピタル 24年 4.81%
リコーエース 23年 3.74%
ユー・エス・エス 23年 2.88%
小林製薬 23年 1.00%
トランコム 22年 1.71%
沖縄セルラー電話 21年 3.28%
KDDI 21年 3.13%
サンドラッグ 21年 2.77%

 

オススメの証券会社

・取引画面がわかりやすい!株式初心者向け

  楽天証券

・1株単位から国内株式が購入できる!

  SBI証券

【まとめ】

今回は株式会社の基本的な仕組みや役割に加えて、株式の基本的な用語について簡単に解説しました。

株式投資は株価の上昇益と配当益を見込むことができますが、下落や減配などもあります。

株を購入するときは、資金にゆとりをもって購入するのが基本です。

株式初心者は分散投資や1口株などで経験を積むことをオススメします。

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