「えっ、今まで何回でも使えたのに、年間10回まで?」
僕が使っている「三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード」。
付帯するプライオリティ・パスの無料利用回数が、2026年12月2日から、1人につき年間10回までに変更されます。
わが家では、僕が本会員で、妻と息子が家族カードを持っています。
3人分の通常年会費は25,300円。
これまで3人それぞれが、プライオリティ・パスを回数制限なく使えていました。
家族みんなが年間10回を超えて利用しているので、この変更はかなり痛い……。
「これは、何とかしなければ!」
そこで候補に挙がったのが、三井住友カード プラチナです。
同じように悩んでいる方へ、年会費、利用回数、海外旅行保険、切替時期を分かりやすく比較してみました。
先に結論を書くと、各人の年間10回を超える利用が、家族合計で6回以上になりそうなら、三井住友プラチナが費用面で有力です。
ただし、保険の条件も違うため、慌てて解約する前に確認したい点があります。
※2026年10月4日に確認した公式情報を基にしています。
MUFGのプライオリティ・パスが改悪!何が変わる?
2026年12月2日から年間10回まで無料
プライオリティ・パスは、対象の空港ラウンジなどを利用できる会員サービスです。
ラウンジでは、飲み物や軽食を楽しんだり、座って休んだりできます。飛行機を待つ時間や、乗り継ぎの合間に使える便利なサービスです。
MUFGプラチナに付帯するパスは、次のように変わります。
| 項目 | 変更前 | 2026年12月2日から |
|---|---|---|
| 本人・家族の無料利用 | 回数制限なし | 各人、年間10回まで |
| 11回目以降 | 本人利用の追加料金なし | 1回35米ドル |
11回目から使えなくなるのではなく、有料になるという変更です。www.cr.mufg.jp
家族3人で10回ではなく、それぞれ10回
ここは間違えやすいところです。
無料枠は、僕に10回、妻に10回、息子に10回。
それぞれにあります。
ただし、余った回数を家族に渡すことはできません。
例えば、
僕が5回、妻が15回、息子が10回使った場合、
家族合計は30回です。
それでも、妻の11〜15回目は有料になります。
改定前の利用は、新しい10回に数えない
現在登録済みの会員は、2026年12月2日から新しい無料枠が始まります。
12月1日までの利用は、この10回の集計に入りません。
その後は、パスの有効期限までは毎年12月2日にリセットされ、有効期限更新後は登録日を基準とする1年ごとの集計になります。
新規登録日によって扱いが違うため、自分の集計期間は確認しておきましょう。
詳しくは、MUFG公式の変更案内に掲載されています。
我が家は年間10回以上利用!実際の履歴を紹介
僕のアプリには「利用済み11回」の表示
今回、自分のプライオリティ・パスのアプリを確認しました。

画面には、「無制限のご利用」「ラウンジご利用済み回数11」と表示されています。
別の履歴画面には、2026年4月と6月の利用が並んでいます。



福岡、バンコク、フーコック、中部、済州、金浦など。
こうして振り返ると、いろいろな空港で活用していました。
「旅行10回」と「ラウンジ10回」は違う
例えば、行きの空港、乗り継ぎの空港、帰りの空港でラウンジを使えば、1回の旅行でも利用回数は増えます。
同じ日に複数のラウンジを利用する場合もあります。
つまり、年10回の旅行をしなくても、ラウンジ利用は10回を超えることがあるんですね。
わが家のように空港をよく利用する家庭にとって、今回の変更は見過ごせない内容です。
MUFGと三井住友プラチナを家族3人で比較
年会費の差は年間29,700円
本会員1人と家族カード2人で、通常年会費を比べてみます。
| 項目 | MUFGプラチナAmex | 三井住友カード プラチナ |
|---|---|---|
| 本会員 | 22,000円 | 55,000円 |
| 家族カード1人目 | 無料 | 無料 |
| 家族カード2人目 | 3,300円 | 無料 |
| 3人分の合計 | 25,300円 | 55,000円 |
※税込。年会費優遇や入会特典などを含めない通常料金です。
僕は「約2万5千円」と考えていましたが、正確には25,300円でした。
三井住友へ変更すると、年会費は年間29,700円増える計算です。
家族も回数制限なく使える三井住友プラチナ
三井住友カード プラチナは、家族カード会員もプライオリティ・パスを無料で発行できます。
本人・家族それぞれのラウンジ利用は、回数制限なく無料です。www.smbc-card.com
| 項目 | MUFG | 三井住友 |
|---|---|---|
| 家族のパス発行 | 可能 | 可能 |
| 無料利用回数 | 各人年10回※ | 回数制限なし |
| パスの手続き | 各自登録が必要 | 各自登録が必要 |
※MUFGの制限は2026年12月2日から。
家族カードを作るだけでパスが自動発行されるわけではありません。www.cr.mufg.jp
ここで比較しているのは、「三井住友カード プラチナ」です。
名前が似ている「プラチナプリファード」とは別のカードなので、申込時には注意してください。
利用できる施設も確認しておこう
MUFGのパスは、空港ラウンジのみが対象です。
三井住友は、公式解説では国内のラウンジに加え、海外の対象レストラン・リフレッシュ施設も利用対象とされています。
国内のレストランは対象外です。
「自分がよく使う空港の施設で利用できるか」も、切替前に確認したいポイントです。
何回使えば乗り換えがお得?1回約5,500円で計算
まずは「各人10回を超えた分」を数える
MUFGの11回目以降の料金は、1回35米ドル。
ここでは分かりやすく、1回約5,500円として計算します。
実際の請求額は、為替や手数料などで変わります。
計算するのは、家族の総利用回数ではありません。
それぞれが年間10回を超えた分を、足し合わせます。
3人とも年11回ならMUFG、年12回なら三井住友
| 仮の年間利用回数 僕/妻/息子 |
超過回数の合計 | MUFGの年会費+超過料金 | 安いのは? |
|---|---|---|---|
| 10/10/10回 | 0回 | 25,300円 | MUFGが29,700円安い |
| 11/11/11回 | 3回 | 41,800円 | MUFGが13,200円安い |
| 12/12/11回 | 5回 | 52,800円 | MUFGが2,200円安い |
| 12/12/12回 | 6回 | 58,300円 | 三井住友が3,300円安い |
| 5/15/15回 | 10回 | 80,300円 | 三井住友が25,300円安い |
| 15/15/15回 | 15回 | 107,800円 | 三井住友が52,800円安い |
三井住友の年会費は、どの例でも55,000円です。
※これからの同じ長さの1年間を想定した試算です。
改定前の利用に追加料金がかかるという意味ではありません。
ポイント、優待、同伴者料金は含めていません。
切替の目安は、家族の超過分が合計6回
年会費の差は29,700円。
これを1回約5,500円で割ると、約5.4回です。
そのため、超過利用が家族合計で年間6回以上なら、三井住友のほうが安くなる計算になります。
ただ、6回ちょうどなら差は3,300円。
保険や今使っている優待によって、判断が変わる範囲です。
超過が10回、15回と増えるなら、三井住友へ切り替える費用面のメリットは大きくなります。
海外旅行保険も比較!ラウンジだけで決めない
MUFGには自動付帯分、三井住友には対象決済の条件
保険には「自動付帯」と「利用付帯」という言葉があります。
| 用語 | 簡単にいうと |
|---|---|
| 自動付帯 | 旅行代金をカードで払わなくても、所定の条件で補償される |
| 利用付帯 | 指定された旅行代金などをカードで払うことが補償の条件 |
MUFGプラチナには、自動付帯の補償があります。
一方、三井住友プラチナは、すべての補償について、出国前に対象の旅行代金や交通費などをカードで払うことが前提です。
航空券などを別のカードで払っている人は、乗り換え後に支払方法も見直す必要があります。
家族が別々に旅行する場合は、誰の旅行代金をどのカードで払うかも、出国前に確認しておきたいところです。
「最高1億円」は、すべての治療費の上限ではない
広告にある「最高1億円」という数字だけで、保険を比べるのは注意が必要です。
死亡・後遺障害の補償と、病気やけがの治療費では、補償額が別になっています。
医療費がすべて1億円まで出る、という意味ではありません。
海外旅行で重視したいのは、病気やけがの治療費、救援者費用、補償を受けるための条件などです。
長期滞在では保険の期間も確認
カード保険は、海外滞在をずっとカバーするものではありません。
MUFGは原則として日本出国の翌日から90日まで、三井住友は1旅行につき最長3か月です。
長期留学や長期滞在では、別の保険も含めて確認する必要があります。
僕なら、ラウンジの費用だけでなく、保険の使いやすさも含めて判断します。
家族と友人では違う!同伴者の料金
家族は自分のパスを提示する
家族カードでパスを作った人は、それぞれ自分の会員証を提示して利用します。
パスを持たない友人を一緒に入れる場合は「同伴者」となり、別料金です。
2026年10月時点では、MUFGも三井住友も、同伴者は1人1回35米ドル。
三井住友のVisaブランドは、2027年1月1日から38米ドルに変更する案内が出ています。
三井住友へ乗り換えても、友人までプライオリティ・パスで無料になるわけではありません。
通常のカードラウンジは別の特典
三井住友プラチナには、日本の主要空港とホノルルの指定カードラウンジで、同伴者1名まで無料という特典があります。
ただし、これはプライオリティ・パスとは別のサービス。
当日の搭乗券などの条件もあります。
同じ「ラウンジ」でも、どの特典で入るかによって料金が違うので、混同しないようにしましょう。
今すぐ乗り換えるべき?我が家は準備しながら様子見
12月2日は乗り換えの締切ではない
今回の変更には困っていますが、12月2日までに必ず乗り換えなければいけないわけではありません。
その日から、新しい年10回の無料枠が始まります。
まずは今後の旅行予定を見て、各人がどれくらい使いそうかを確認します。
次回年会費前に、利用回数と保険で判断する
わが家では、次の順番で判断するつもりです。
- 家族それぞれの履歴と、今後1年間の旅行予定を確認する。
- 年10回を超える分が、家族合計で何回になるか計算する。
- 合計6回以上なら、三井住友への切替を本格的に検討する。
- 保険、家族カードの発行条件、よく使う施設を確認する。
- MUFGの次回年会費が発生する前に、継続か切替かを決める。
MUFGは原則、年会費支払月の前月15日までに退会手続きが完了すれば、次回年会費はかかりません。
支払済みの年会費は返金されないため、自分の支払月を確認しておきましょう。
新しいカードとパスを用意してから解約する
三井住友への申込みには審査があります。
先にMUFGを解約するのではなく、新しいカードと家族それぞれのパスを用意してから、解約を判断したいと思います。
なお、両方を持ち続けると、3人分の通常年会費は年間80,300円です。
MUFGを保険や優待のために残す方法もありますが、その価値が追加の年会費に見合うか、別に考える必要があります。
今後、年10回の制限が緩和される可能性は?
「カード会社の負担が増えたのかな?」
「退会する人が増えたら、また条件が変わるのかな?」
僕も、そんなことを考えました。
ただ、今回の案内だけでは、詳しい理由や今後の緩和については分かりません。
緩和を期待する気持ちはあっても、費用の計算は発表済みの年10回で考えるのが現実的だと思います。
三井住友の回数制限なしも、将来ずっと変わらないと保証されているわけではありません。
様子を見るなら、次の年会費前までに判断する、と期限を決めておきたいところです。
我が家の結論|超過回数と保険を確認して、次の年会費前に判断
今回調べて分かったのは、MUFGの条件が悪くなったからといって、すべての家庭が乗り換えたほうが得とは限らないことです。
| 今後の使い方 | 判断の目安 |
|---|---|
| 家族それぞれ年10回以内 | MUFG継続が費用面で有利 |
| 各人10回を超える分が合計5回以下 | 今回の試算ではMUFGが安い |
| 超過分が合計6回以上 | 三井住友への切替が費用面で有力 |
| 超過分が毎年かなり多い | 三井住友のメリットが大きくなる |
※1回35米ドルを約5,500円とした試算です。
わが家のように、家族みんなが空港をよく利用する家庭にとって、三井住友カード プラチナは有力な候補です。
でも、まず確認するのは、「年10回を何回超えるのか」。
そこに保険の条件と次回年会費の時期を合わせて、わが家に合うカードを選びたいと思います。
同じように悩んでいる方は、プライオリティ・パスのアプリで「利用履歴」を開いてみてください。
利用回数を確認することが、乗り換えを考える最初の一歩になります。

