「株式投資初心者必見!優良企業を探す目安のEPS、PER、PBRを徹底解説!」

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株式初心者が数ある企業のなかから優良企業を探すのは簡単なことではありません。

分散投資をすることで、ある程度のリスクは下げられますが可能な範囲で優良企業を探す必要があります。

今回は、株式初心者が優良企業を探すポイントを解説していきます。

なれない株式用語も登場しますが、わかりやすく説明していくので株式投資に役立ててください。

 

【株式投資初心者が優良企業を探すために必要な3つの用語】

株式投資をするときに、最低限覚えておきたい用語がEPS、PER、PBRの3つです。

・EPS

・PER

・PBR

この用語は優良企業を探すときに、知っていると便利なので理解する必要があります。

用語の意味を覚えたからといって確実に株式投資で勝てるわけではありませんが、勉強が必要になることは間違いありません。

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EPSは企業の収益力を判断できる!

株式投資をするときに好きな会社だからといって、企業の収益状況を知らずに株式購入を決定するのはオススメできません。

株主優待を目当てにしていてもやはり企業の経営状況を知るのは重要なことです。

購入する株式を選ぶときに会社の収益力を判断する数値がEPSです。

EPSは「Earnings Per Share」の略で、

1株あたりの利益という意味になります。

PERは株の売買時期を判断できる!

株式投資で収益をあげるには、できるだけ安く購入して高く売るのが基本です。

配当や優待目当てでも、考え方は同じなので株価の動向には注目する必要があります。

PERは「Price Earnings Ratio」の略語で、

株価収益率という意味になります。

株価の利益状況と比較して、割安と割高を判断する指標として利用されています。

PBRは株の割安度を判断できる!

株価の割高や割安を比較するPERを紹介しましたが、もうひとつPBRという指標が存在します。

PERは「Price Book-value Ratio」の略語で、

1株純資産を比較するために利用できます。

株価の比較に便利な指標ですが、PBRだけで株価の割高や割安の判断をするのはオススメできません。

あくまでも他の指標や全体的な流れを理解することが重要です。

 

【覚えておきたい株式用語EPSを徹底解説!!】

株式投資をするときに覚えておきたい株式用語のひとつめはEPSです。

EPSは企業の収益力を判断する指標のひとつになります。

ここでは、EPSを徹底解説していきます。

実際の活用方法なども説明していくので、株式投資初心者の方は抑えておくと役立つはずです。

EPSの基本と必要性とは?

EPSはEarnings Per Shareの略語で、1株あたりの利益という意味です。

株式の比較をするときに企業の全体的な利益で判断をするよりも、1株あたりの指標で比較をするほうがわかりやすくなります。

EPSは、以下の計算式で算出することができます。

EPS

当期純利益÷発行済株式

当期純利益は年間収益から税金などの費用をすべて差し引いた利益のことです。

株式の世界では15年先の利益を見込んで計算するので、EPSを15倍した数値と株価を比較することになります。

たとえば、赤まる株式会社が1年間で5,000万円の利益を上げ、発行済みの株式数が10万株である場合、EPSは500円となります。

黒まる株式会社が1年間で8,000万円の利益を上げ、発行済み株式数が10万株である場合のEPSは、800円となります。

EPSの数値が大きいほど対象会社の利益が高いことを示しますが、今後の増加や減少にも注目する必要があります。

以下の計算式でEPS成長率を算出できます。

EPS成長率(%)=

(当期EPSー前期EPS)÷前期EPS×100

上記の計算式で0よりも大きくなれば、会社が成長していることが判断できます。

EPSのポイントは、1株あたりの収益を判断できることです。

いくら会社の収益が多くなっていても、発行済株式数が増えていけばEPSの減少をまねきます。

このためEPSは、株式投資をするうえで必須の用語になることがわかります。

EPSの増加と減少に注目!

EPSを見るときには、数値の増加と減少に注目する必要があります。

EPSの増加と減少は以下のときに発生します。

<EPSの増加>

・企業の当期純利益が増加したとき

・自社株買いをしたとき

自社株買いは、企業が自社の株式を買い戻すことです。

自社株買いをすると、発行済株式が減少するのでEPSが増加します。

<EPSの減少>

・企業の純利益が減少したとき

発行済株式が増加したとき

EPSの減少は、発行済株式が増加や株式分割などがおこなわれると発生します。

1株10,000円の株式が5分割されると1株2,000円になるので、EPSが減少することになります。

EPSと他の用語を組み合わせた活用方法!

EPSは単独で活用するよりも、他の指標と組み合わせることで大きなメリットにつながります。

特に株価の割高と割安を判断するPERを算出するときにEPSが必要です。

PER = 株価÷EPS

で算出することができます。

このときの数値が高いほど株価が割高ということになります。

株価÷EPSがPERということは、

株価 = EPS × PER

も成り立つことがわかります。

この計算式を利用すれば、株価がどの程度上昇するかを予想する指標に利用できます。

そのほかにも他の用語と組み合わせることで、企業の株主に対する還元意識や経営の効率を判断する指標を算出することが可能です。

 

【覚えておきたい株式用語PERを徹底解説!】

覚えておきたい株式用語のふたつ目はPER」です。

PERを利用するにはEPSを理解する必要があるので、EPSがわからない方はもう一度EPSを読み返してください。

PERの基本

「PER」はPrice Earnings Ratioの略語で、株価収益率をあらわす指標になります。

株価収益率とは、1株あたりの株価が純利益の何倍の値段がつけられているかをあらわす指標です。

PERは以下の計算式で算出できます。

PER(倍)=株価÷EPS(1株あたりの利益)

PERの数値が大きいほど割高になります。

したがってPERの数値が低い状態のときが割安で購入できる目安として考えることも可能です。

一般的にPERが15倍以上を割高で、15倍未満を割安の判断基準にしています。

したがって数値が小さいほど投資した金額を早く回収できる計算になります。

PERを活用してわかる割高と割安

「PER」は株価の割高割安を判断する指標として活用しますが、あくまでも目安にする指標であって株式の購入と売却をPERだけで判断することはオススメしません。

また、業種によって利益の変動に差があるので業種ごとの基準になる数値を意識する必要があります。

同じPER10倍でも業種によって割高や割安の判断がことなるので注意が必要です。

※2023.3.26(参考)

<銀行・金融>

  PER
三菱UFJ(8306) 10
三井住友FG(8316) 9

<商社>

  PER
三菱商事  (8058) 5.8
伊藤忠商事(8001) 7.6

<医薬品>

  PER
アステラス製薬(4503) 22.4
大塚HD(4578) 13.8

 

PERで割安の株式は購入すべき??

「PER」を参考にすることが株式投資に必要なことは理解できたと思います。

一方で割安だと判断した株式は迷わず購入するべきなのでしょうか?

PERで割安と判断できる企業の株式が購入を検討することになるのは確かですが、割安になっている理由を判断できなければ安易に購入をしてはいけません。

PERはあくまでも購入や売却の判断をする目安として考えるべきです。

株式購入に絶対はありませんが、できるだけマイナスリスクを軽減できる方法を覚えていくことをオススメします。

 

覚えておきたい株式用語PBRを徹底解説!

初心者が覚えておきたい株式用語の3つ目は「PBR」です。

PBRはPrice Book-value Ratioの略語で、株価純資産倍率という意味になります。

PBRはすでに説明しているPERと同じように株式の割安や割高を知る指標ですが、企業の見方に違いがあります。

PBRの基本

株の割安さを知る指標のPBRは対象になる企業の資産から株式の割安度をあらわす指標になります。

PBRは以下の計算式で算出することができます。

PBR(倍) = 株価 ÷ BPS

BPSは会社の資産のなかでも、株式全体で保有している資産のことです。

計算式は、「純資産÷発行済株式」でもとめることができます。

一般的にPBRの数値が高ければ、安定している企業と判断できるといわれています。

もちろん、他の数値同様にPBRだけで株式の売買を決定するのはオススメできません。

PBRの活用方法と目安

「PBR」は株の割安さを知る指標ですが、見方が難しいので慎重になる必要があります。

優良企業であれば、本来のPBRは1倍以上になることが予想できます。

会社の価値は純資産以上になるのが当然のように思えますが、実際にふたを開けてみると1倍を下回る企業は少なくありません。

PBRが1倍未満の理由は以下のような理由が考えられます。

本当に赤字状態の会社

赤字ではないが将来的に業績悪化が予想できる会社

本来は優良企業だが何かの理由で一時的に株価が下がっている

3つの理由のなかでも、本来は優良企業だが何かの理由で一時的に株価が下がっている場合は買いのチャンスになります。

この考え方は見極めが難しいので株式初心者にはオススメできませんが、優良企業を探すポイントを身につければ可能になります。

PERとPBRの関係性と違いを理解しよう!

「PER」「PBR」はどちらも株式の割安度を判断する指標ですが、基準にするデータが異なります。

「PER」は純利益を基準にしていますが、「PBR」は純資産を基準にしています。

「PER」は企業の利益に注目しているので、業績が大きく影響していることがわかります。

一方、「PBR」は企業の財務状態を把握する指標になるので、中長期の判断が可能です。

PER PBR
純利益 純資産
業績が大きく影響 財務状態

実際に株式を購入するときにPERとPBRのどちらを重視するのかと考える人もいるかもしれませんが、どちらも参考程度に利用することが重要です。

※2023.3.26(参考)

<銀行・金融>

  PER PBR
三菱UFJ(8306) 10 0.6
三井住友FG(8316) 9 0.56

<商社>

  PER PBR
三菱商事  (8058) 5.8 0.84
伊藤忠商事(8001) 7.6 1.29

<医薬品>

  PER PBR
アステラス製薬(4503) 22.4 2.14
大塚HD(4578) 13.8 0.98

 

【株式投資初心者必見!優良企業の探し方の基本!】

株式投資に必要な用語をいくつか紹介しましたが、最終的に大事なことは優良企業を自分で探す力を身につけることです。

もちろん、数値も参考指標になりますが、大切な資産を使うのですから自分自身が納得できる銘柄の購入をオススメします。

ここでは、優良企業を探すポイントを説明していきます。

株式投資初心者の人にもわかりやすい内容なので、参考にしてほしいと思います。

優良企業を探す!業績を見る力を養おう!

株式投資で利益をあげるには様々な方法がありますが、初心者向は長期分散投資が基本です。

長期運用の基本は株価があがることも重要ですが、配当にも注目する必要があります。

当サイトが優良企業を探す判断基準は、以下の3つに注目することをオススメします。

企業が株主還元に力をいれている

株価の上下が少なく、安定している

中長期で株価が徐々にあがる

言葉であらわすと当然のようなことばかりですが、実際に自分で探すことを考えると決して簡単なことではありません。

はじめは少額からスタートをして長期分散のスタイルを崩さないことが重要になります。

優良企業の特徴とは?

優良企業をさがすときに目安になるポイントがあります。

株式投資に絶対はありませんが、リスクを抑える企業の選び方があるのも事実です。

ここで紹介をする3つの方法は確実な方法ではありませんが、比較的優良企業に共通している部分なので参考になると思います。

<自己資本率に注目>

自己資本率は総資産に占める自己資産のことですが、この数値が高い企業は安定した業績が見込めるといわれています。

簡単に言えば、倒産をする危険性が低いので株式として優良になります。

自己資本率が高いと安定性は望めますが、急成長や他の企業が伸びている状態のときにも上昇幅が小さくなる傾向があります。

安定性が高いということはリスクが少ないのですから当然のことです。

<営業キャッシュフローに注目>

営業キャッシュフローとは、営業活動である商品の仕入れや販売による現金の収支をあらわしたものです。

営業キャッシュフローがプラスになっている企業は、会社運営だけでなく株主への還元も期待できる状況になっています

ただし、営業キャッシュフローがプラスになっていても必ず優良企業だとは言えないのも事実です。

短期間の状況よりも中長期での判断が必要になります。

<連続増配株にも注目>

株式投資初心者にオススメできる投資方法のひとつが、連続増配株の企業に投資をすることです。

連続増配が続けられる企業は営業実績が順調なだけでなく、株主還元に力をいれていることが期待できます。

株式配当や株主優待は利回りを意識するケースが多いですが、利回りが高くなくても連続増配株の企業であれば長期的に見て大きな利益につながることが期待できます。

<トイレタリー> <方針> <特徴>
花王(4452) 安定的・継続的配当 31年連続増配
<医薬品>    
アステラス製薬(4503) 安定かつ持続的向上 9年連続増配
<保険>    
東京海上(8766)

配当性向は5年平均

修正純利益の40%以上

9年連続増配
<通信>    
NTT(9432) 継続的な増配の実施 10年連続増配
KDDI(9433) 持続的な増配 19年連続増配

 

初心者が株式投資で成功するポイントとは?

株式投資初心者が株式投資で成功するには、いくつかの条件があります。

決して難しいことではありませんが、多くのひとが実行できずに失敗しているのも事実です。

<長期分散投資の基本を忘れない>

株式投資だけでなく資産運用全体で言えることですが、当サイトがオススメする資産運用方法は長期分散投資です。

この方法は株式投資だけでなく投資信託でも同じ考え方になります。

<継続することがもっとも重要>

株式投資で失敗するケースの多くが株式投資からの撤退です。

株式投資をしていれば、株価の上下は必ず発生するので一喜一憂していては良い結果が期待できません。

投資は長く続けることが重要だと言われています。

特に長期分散投資を基本に考えている投資方法の場合は、継続を意識する必要があります。

<株式投資は余剰資金でおこなうのが大原則>

株式投資を断念してしまう最大の理由は資金面のゆとりがなくなったときです。

当サイトの方針は、資産運用はあくまでも余剰資金でおこなうことを推奨しています。

株式投資だけでなく資産運用は、余剰資金でおこなわなければ下落時のときに対応ができなくなります。

このルールは徹底して守ることをオススメします。

【まとめ】

今回は優良企業を探す目安に必要な株式用語を3つ紹介しました。

どの用語も株式投資をおこなうのであれば必須の用語ですが、この指標だけで購入銘柄を決定してはいけません。

優良企業を決定する方法にも様々なポイントがありますが、リスクの少ない企業を狙うのもひとつの方法です。

長期分散投資を忘れないようにすることをオススメします。

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