「節約」の中でも基本と言われているのが公共料金の節約です。
電気・ガス・水道・電話などがありますが、どれも基本的な知識を身につける必要があります。
今回は、水道料金の節約に向けた基礎知識とトラブル対応策を説明していきます。
節約をはじめるのであれば、水道料金の仕組みは最低限理解しておくことをオススメします。
【節約前に知っておきたい水道料金の基本知識】
水道料金の節約を考えるのであれば、まず水道料金の仕組みを知ることが大切です。
水道料金は、契約内容や使用量によって異なります。
ここでは、水道料金の仕組みと水道メーターの見方を説明します。
水道メーターを確認することで水道使用量の把握が簡単になります。
水道料金の基本料金と従量料金とは?
水道料金の請求者や明細書を見ると「基本料金」と「従量料金」という言葉があると思います。
なんとなく理解している人もいると思いますが、順に説明していきます
飲料水を作るには、多くの経費を必要とします。
以下に代表的な費用項目を掲載しておきますので参考にしてください。
・ダム、浄水場、給水場の施設や設備にかかる費用
・薬品代
・水道管の整備費、維持費
・電力代
・人件費
代表的な経費は、このような項目になります。
基本料金は、検針や設備の維持費用など水の使用量に関係なく必要となる料金になります。
基本料金は、水道を使う目的や給水管の「口径」で料金が変わります。
給水管の口径が太くなると水が多く流れることになるので、基本料金が高くなります。
電気代や薬品代などの費用は、水の使用量が多くなると増加します。水の使用量に応じて変動する料金が、従量料金になります。
従量料金は、使用量が多くなるほど単価が高くなる逓増(ていぞう)方式になっています。従って水の使用量が少なくなるほど単価も安くなります。
水道局では、一般家庭が生活するために必要な水を確保できるように基本水量を定めています。
実際に使用した水の量が、基本水量以内に収まると従量料金はかかりません。
上水道料金と下水道料金の違いとは?
一般家庭で支払う水道料金は、上水道料金と下水同料金をあわせたものです。
上水道料金は、蛇口をひねって出てくる水にかかる料金をさします。
下水道料金が、対象となるのは生活排水です。生活排水をそのままの状態で河川に流すことはできません。
下水道料金は、下水の「浄化作業」にかかる費用です。
下水道そのものが整備されていない場合は、下水道料金はかかりません。
更に下水道料金は、基本使用料と超過使用料にわかれます。
家庭ごとに汚水排出量が決められていて、汚水排出量を超えたかどうかで料金が変わります。
汚水排出量は、いくつかの区分があって区分によって基本使用料が決められています。
区分の範囲内であれば、費用は基本使用料だけです。
汚水排出量が区分で決められた量を超えると「超過使用料」がかかります。
超過使用料は、使う量が多くなると単価が高くなる逓増(ていぞう)方式です。
水道メーターの見方と役割
水道メーターは、使用した水の量を示す計器です。
水道料金は、検針月の検針日にメーターの数値を確認して前回の数値を引いた値で決定します。
水道メーターは、デジタル式とアナログ式の2種類になります。
デジタル式とアナログ式の大きな違いは、何立方メートル使用したのかを示す表示方法です。
デジタル式に搭載されているのは、
・白字の数字板
・赤字の数字板
・赤い針
の3種類です。
何立方メートル使用したかは、4桁の数字板で確認をします。
赤字の数字板が示すのは100リットル単位の量です。
赤い針の上側が10リットルで下側が1リットル単位の量を示しています。
※中央下のパイロットが回れば家の中で水が使用されていることが分かる。
アナログ式に搭載されているのは、黒い針と赤い針です。
何立方メートル使用したかは、黒い針で何リットル使用したかは、赤い針で表示されています。
黒い針の読み方は、下から左上の方向です。
水道料金は何立方メートル使用したかで決まるので読み方を覚えておくと便利だと思います。
【こんなときはどうする?水道のトラブル対応とポイント?】
水道料金や水道のトラブルには、「水漏れ」「悪質な訪問販売」など様々なものがあります。
ここでは、水道に関するトラブルの対処方法について説明します。
水道のトラブルは、保険で対応できることも多いので対応している保険も併せて紹介したいと思います。
突然の水道料金の増額!考えられる原因と対処方法!
水道料金は、2ヵ月に1回なのでそれなりにまとまった金額になることもあります。
2ヵ月前と比較して水道料金が急激に上がった場合に考えられる原因は主に3つです。
1.引っ越しをした
水道料金は市区町村によって異なります。別の市区町村に引っ越した場合は、水道料金が高くなる可能性もあります。
各市町村の水道料金は、市区町村や水道局のホームページで確認することが可能です。
引っ越し前に確認しておけば安心できます。
2.水の使用量が増えた
水道料金は、上下水道の利用量によって変わります。水を使う量や流す量が増えれば、当然水道料金も上がります。
水道局は、検診終了後に水の使用量を各家庭に伝えています。
生活環境の変化や屋根や外壁塗装などをおこなうと大量の水を使用しますので、料金もあがります。
3.水漏れが起きている
引っ越しや水道使用量の増加もなければ、水漏れを疑う必要があります。
水漏れの確認は、水道メーターで確認することができます。
デジタル式の水道メーターの場合は、左下に付いている「パイロット」と呼ばれる部分で確認が可能です。
家中の水道を止めたにもかかわらずパイロットが激しく回り続けているのであれば、水漏れが疑われます。
水漏れの修理ができるのは、市区町村が指定した業者のみです。
水漏れが疑われる場合は、指定業者に連絡することをオススメします。
また、水漏れは水道局から指摘が入ることもあります。
もし、水道局から指摘が入ったときは、すぐに水道メーターを確認することが大切になります。
水道や水回りの訪問販売に注意!
以下の様な名目で、水道局を名乗る業者が訪問してきた場合は要注意です。
理由は、悪質な訪問販売の可能性が高いからになります。
・お宅の水質は、良くないから浄水器を取り付けた方が良い。
・水漏れの疑いがあるので修理をおこないます。
・給水管や配水管の点検と清掃をおこないます。
水道局は、浄水器の販売をはじめ水漏れの修理や給水管・配水管の点検・清掃をおこなっていません。
漏水の修理ができるのは、市区町村が指定した業者のみです。
水質検査や修理は、利用者の依頼を受けてから訪問します。
依頼をしていないのに一方的に訪問して作業をおこない代金を請求することはありえません。
水質検査や修理を依頼していないのに業者が訪問してきた場合は、身分証明書の掲示を求めることをオススメします。
簡単に家に入れてしまうと無理矢理契約まで話しが進むこともあります。
信頼できるまでは、家の中にいれるのを避けるようにするべきです。
万が一、契約をしてしまった場合は、契約書面を受け取ってから8日以内ならクーリングオフ制度が適用されます。
早急に最寄りの消費生活センターで相談をする必要があります。
水回りのトラブル保険の特約で対応できるって知ってますか?
水回りのトラブルは、保険の特約等で対応できることもあります。
基本的に対応している保険は、2種類になります。
1.火災保険
火災保険は、建物と建物内にある動産(家具・日用品)を対象としている保険です。保険の契約内容によっては、「自然災害」「盗難」「水漏れ」にも対応しています。
火災保険の特約で対象となるのは、個人の不注意が原因ではない水漏れです。
例えば、水道管・排水管・給水タンクからの水漏れや大雨による天井からの水漏れなどが対象になります。
火災保険は建物のみ対象となるケースもあります。詳細は事前に契約保険会社の担当者に相談することをオススメします。
2.個人賠償責任保険
個人賠償責任保険は、日常生活の中で偶然の事故により他人に被害を与えてしまった場合に適用される保険になります。
個人賠償責任保険は、「火災保険」「損害保険」「自動車保険」「クレジットカードの特約」として付帯していることが多くなっています。
例えば、マンション等で水漏れをしたときに下の階まで被害が出た場合は、個人賠償責任保険の対象になることが考えられます。
水回りのトラブルに対応しているかの確認は、直接保険会社に確認することをオススメします。
自分が被害者となった場合、受け取れる保険金は1種類なので注意が必要です。
【まとめ】
今回は、水道料金の基礎知識とトラブルへの対処方法について説明しました。
水道料金は、基本料金で定められた量を超えて利用すると追加料金が発生する仕組みです。
水道料金や水漏れは、水道メーターで確認が可能です。
トラブルが起きても慌てないように水道局や消費生活センターなどの連絡先や保険内容も事前に確認しておくことをオススメします。