現在の日本は物価が上昇している一方で、給料がほとんど増えていない状況です。
預金だけでは先々が心配で、投資信託や株式といった資産運用に興味をもっている人も多いのではないでしょうか?
今回は、株初心者にもオススメするSBI証券の特徴をわかりやすく徹底解説していきます。
証券会社選びで悩んでいる人の参考になります。
【SBI証券の会社概要と特徴】
個別株や投資信託を取り扱う証券会社は数多くありますが、大きく分類すると「窓口型」と「ネット型」です。
SBI証券は「ネット型」の代表的な証券会社のひとつになります。
ここではSBI証券の会社概要と基本的な特徴を紹介していきます。これから長く付き合う証券会社の基本を事前に理解しておくことは、今後の資産運用にも大きな差がでるはずです。
SBI証券の社名
SBI証券は設立当初はソフトバンクグループの企業だったので、SoftBank Investmentの略でSBI証券という社名になりました。
その後、グループから独立したときに社名変更をせずにStrategic Business Innovator(戦略的事業の革新者)の略にしています。
企業名を変更することは新しく動き出すという意味では必要なことですが、これまでの知名度をなくす危険性もあります。
SBI証券のような方法がベストだとは言えませんが、効果的な選択のひとつです。
SBI証券の特徴
ネット証券のなかでもSBI証券は多くの投資家やメディアでオススメされている証券会社のひとつです。
SBI証券がネット証券でオススメされている理由は、特徴にあらわれていますのでいくつか紹介します。
豊富な商品
国内株式、
海外株式、
投資信託、
債券、
FX、
金・銀・プラチナ、
ラップ商品、
保険他
投資信託や株式はもちろん、他の投資商品も充実しています。
もちろん「NISA」や「iDeCo」などの制度にも対応しているので、初心者からベテランまで使い続けることができるのが特徴です。
多くの商品は他の証券会社でも扱っていますが、外国株式に特に強いといわれています。
また、IPO取引やETFなどに興味のある人にもオススメです。
各種ポイントに対応
SBI証券には投信マイレージというポイントが貯まるサービスがあります。
投資信託を保有していれば、TポイントをはじめPontaポイントやdポイントのいずれかのポイントを貯めることができます。
・Pontaポイント
・dポイント
ポイントはNISAにも対応しているので、Tポイントなどを活用している人であれば、SBI証券はオススメできる証券会社になります。
業界トップレベルのお得な手数料
証券会社を選ぶときには様々なポイントを確認する必要がありますが、取引手数料にも大きな違いがあります。
SBI証券は大手証券会社のなかでも、手数料が低めに設定されていますのでオススメです。
ここではコツコツ資産運用をオススメしているので積極的にオススメはしませんが、デイトレードをする人で高額取引を考えている場合は、特に手数料がお得になっています。
株初心者にオススメのS株
自分の好きな日本株を購入したくても必要費用が高すぎて購入をあきらめる人も多いと思います。
特に大手企業の株価の中には、株初心者には考えられない金額の株も少なくありません。
SBI証券には、株を1株から購入できるサービスもあります。
日本の株は100株単位での売買が基本になっていますが、単元未満株である1株からの購入ができるので株式を体験するという意味でもオススメです。
1株単位でも株式配当を得ることができますし、株式取引の勉強にもつながります。
株の運用だけでなく資産運用は自分自身で経験することが一番の勉強ですので、最大限に利用することをオススメします。
【SBI証券の開設までの流れ】
ネット証券の方が手数料は安いけど、口座開設方法がわからないことを理由に窓口のある証券会社を利用する人もいるのではないでしょうか?
ここでは、SBI証券の口座開設方法をわかりやすく解説していきます。
口座開設といっても決して難しい作業ではありませんので、安心して取り組んでください。
口座開設3つのステップ
SBI証券はネット証券なので、インターネット上の手続きですべて完了できます。
ただし、本人確認書類の提出方法で郵送を選んだ場合は、オンラインでの処理は無理になります。
口座開設を申し込む
ネット証券やネットバンクで取引をする場合は、事前にメールアドレスを保有する必要があります。また、必要になる書類は公式サイトで確認をして事前に用意しておくと作業がスムーズになります。
口座開設はSBI証券の公式サイトでおこなうことができます。
「口座開設はこちら」から手続きページにすすみ、必要事項を記入していきます。
必要書類の提出
入力画面で必要事項を入力すると本人確認書類の提出になります。
必要な書類は「本人確認書類」と「マイナンバー」です。
※運転免許書など
・「マイナンバー」
※顔写真付きのもの
必要書類の提出はアップロード、メール、郵送から選択できます。
提出方法によって時間差はありますが、自分の好きな方法を選ぶことをオススメします。
口座開設完了!
必要書類を提出してから審査に通れば、SBI証券から口座開設のお知らせが届きます。
通知方法は必要書類の提出方法によって異なりますが、審査の合否には影響しません。
口座開設のお知らせには、「口座番号」「仮ログインパスワード」「取引パスワード」などが記載されているので、指示に従って初期設定をおこないます。
口座開設までにかかる日数は、オンライン手続きのみだと当日~1日で郵送なら数日かかることもあります。
未成年の人も口座開設できるのか?
SBI証券は未成年の人でも口座開設できますが、親権者がSBI証券に口座を保有していることが条件になります。
未成年者が口座を開設する場合は、必要書類も異なるので注意が必要です。
・本人のマイナンバー
・未成年者の銀行口座(本人名義)
・親権者の印鑑
どちらにしても未成年者が口座を開設する場合は、親御さんなどに相談をするべきです。投資にはリスクが伴いますので、安易な気持ちで開始するものではありません。
【SBI証券のメリット】
SBI証券はネット証券の中でも信頼と実績のある大手証券会社です。
ここでは、SBI証券のメリットについて説明をしていきます。
各種ポイントに対応している!
すでに説明済ですが、SBI証券はTポイントをはじめ複数のポイントに対応しているのが特徴的です。
積み立て投資信託などでもポイントを利用できるので、初心者のお試しという意味でもオススメできます。
手数料が安い!
SBI証券の国内株式取引方法には、
・スタンダードプラン
・アクティブプラン
があります。
スタンダードプランは1回の取引ごとに手数料が発生するプランで、アクティブプランは1日の約定代金合計金額に応じて手数料が変わるプランです。
アクティブプランは1日100万円以下であれば手数料が無料です。
また、100万円以上の手数料も他社よりも安いのでデイトレードをおこなう人にはオススメできます。
<スタンダードプランの手数料(現物取引)>
・5万円まで55円
・10万円まで99円
・20万円まで115円
・50万円まで275円
・100万円まで535円
・150万円まで640円
・3000万円まで1,013円
・3000万円超1,070円
※信用取引はあまりオススメしないので掲載していません。
<アクティブプランの手数料>
・100万円まで0円
・200万円まで1,238円
・300万円まで1,691円
・以後、約100万円ごとに+295円
株初心者にオススメ!1株から国内株が購入できる!
国内株式は購入時にある程度まとまった金額が必要になりますが、SBI証券にはS株(スモール株)サービスが存在するので株式投資初心者にもオススメできます。
単元未満株とは1単元に満たない株のことで、通常の1単元は100株を1口にしています。
もちろん通常の100株でも数万円で購入できる株もありますが、S株であれば高額の国内株の購入が可能になります。
ただし、このS株はデイトレを考えている人には不向きです。
S株は買い付け手数料が無料ですが、売却時は無料ではありませんので注意が必要です。
あくまでも中長期保有や最終的に株数を増やすことを目的に購入することをオススメします。
IPOの実績が高いSBI証券!
IPOとは新規上場株式のことです。
この取引は証券取引所に新株の発行や売り出しをおこなうことですが、今後株価が上昇を見込める株式を上場段階で購入できるので通常のケースよりも大きな値上がりをすることもあります。
今回はIPOのことは詳しく説明しません。
必ず値上がりするわけではありませんが、SBI証券はIPO銘柄を多く取り扱っているので将来的に試したい人にオススメできます。
【SBI証券のデメリット】
SBI証券は多くの人から支持を得ていますが、メリットばかりではないことも事実です。
ここでは、SBI証券のデメリットと対処方法を説明していきます。
スマホアプリが使いにくい!
SBI証券のスマートフォンのアプリが豊富ですが、国内株と外国株の取引に利用するアプリが別というのはかなり不便です。また、システムのメンテナンスも多いという口コミもあります。
<対処方法>
株の取引をスマートフォンでおこなえるのは便利ですが、基本的にパソコンで処理をすることをオススメします。
ここでオススメする資産運用の方法は長期分散投資なので、パソコンでじっくり取り組むことを理想とします。
相談できる窓口担当者がいない!
株や投資信託をはじめとする資産運用を証券会社や銀行窓口で相談をすると安心だと考える人もいますが、基本的にネット証券での取引が理想です。
<対処方法>
投資信託や株式取引に関する知識は難しい部分もありますが、わかりやすく説明している書籍なども数多くあります。実際に購入する銘柄は自己責任になりますが、取引の入力方法などは共通なので参考になります。
初心者向けのデモ取引がない!
株初心者にとって一番不安になることは、実際の取引手順に関する部分です。特に株の場合は金額が大きくなることもあるので失敗してしまうと損害も大きくなります。
<対処方法>
SBI証券にはデモ取引はありませんが、1株単位で購入できるS株があります。
長期的に考えると積み立て投資信託のような感じで株を買い増していけば、1単元の100にできるのでオススメです。
【SBI証券をオススメする人】
投資信託や株取引はネット証券で口座をつくるのがオススメですが、「SBI証券」と「楽天証券」で悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
今回はSBI証券のことを説明してきましたが、ここではSBI証券と楽天証券のオススメできるタイプを紹介します。
SBI証券をオススメする人はこんな人!
Tポイントを活用したい!
SBI証券はTポイントをはじめ複数のポイントに対応しています。特にTポイントはためている人も多いと思いますで、SBI証券がオススメです。
ポイント還元率も楽天証券よりも良いのでお得度は高くなります。ただし、SBI証券でポイント投資が利用できる商品は制限があるので注意が必要です。
25歳以下で手数料を抑えたい!
SBI証券は各種取引手数料が抑えているところが人気のひとつですが、25歳以下であればキャッシュバックがあるので、実質国内株式(現物)の取引手数料が無料になります。
株式の取引手数料が無料になることは、株式取引をする場合の大きなメリットになります。
特に長期運用で投資を考えていると手数料の差が目立ってきます。
将来的にIPO取引や外国株を中心に投資したい!
基本的に長期運用を基本にした投資をオススメしているので、株の短期売買は推奨しません。
ただし、将来的に株取引の一部資金をIPO取引などに運用する場合は、SBI証券がオススメになります。
SBI証券は他社よりも取り扱い件数が多いことに加えて、IPOチャレンジポイントの利用で当選確率を向上させることが可能です。
また外国株の取り扱い数も多いので、幅広い国の株購入を検討している人オススメできます。
楽天証券をオススメする人はこんな人!
今回は、SBI証券が中心ですが、SBI証券と並んでオススメされることの多い「楽天証券」についても少し紹介しておきます。
実際に楽天証券の方がオススメだと思うタイプの人を説明します。
楽天ポイントを貯めている!
楽天証券の魅力のひとつに楽天ポイントの存在があります。楽天ポイントは多くのグループ内で利用できるだけでなく、多くの実店舗でポイントを貯めることも可能です。
楽天証券は楽天銀行、楽天市場など楽天グループの利用頻度が高い人にはオススメできる証券会社になります。
細かい部分でSBI証券と異なる部分も多いですが、基本的な商品内容は同じです。
使いやすさを最優先したい!
楽天証券の取引画面やホームページは、初心者にもわかりやすい設計になっています。
動画や画像による説明が豊富に用意されているので、初心者からベテランまで安心して利用できます。
楽天銀行を利用している!
すでに説明していますが楽天銀行を利用している人でSBI銀行に口座がない場合は、楽天証券の口座を開設することをオススメします。
「楽天銀行」と「楽天証券」の組み合わせは最適といえる組み合わせです。
複数の証券口座を開設するのもオススメ!
投資信託や株式取引をおこなうときに複数の証券口座を保有しても良いのか?という疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか?
証券口座は複数の証券会社で開設できるのが一般的です。実際に複数の証券会社の口座を所有している人は多数います。
複数の証券口座を開設するときの注意点にNISA口座はひとつの証券口座や金融機関でしかつくれないということです。
やはり主軸になる証券会社での開設がオススメになります。
【まとめ】
今回は株初心者にオススメできるSBI証券の説明をしました。SBI証券はネット証券のなかでも、多くの人が利用している信頼度の高い証券会社です。
ネット証券だと不安だと感じる方もいると思いますが、手数料などを考えると間違いなくオススメできる証券会社のひとつです。
株初心者にオススメのS株サービスもありますので、まずは試してみることをオススメします。